~19章~

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「先輩の心は課長だけのものって言ってましたけど、課長はどうなんでしょうね?」 「どういう意味!?」 彼の言葉に対して、感情的になってしまっては私の負けと、わかっているのに止められない。 「課長の心が先輩のものだって言うなら、そんな大切な人に普通、色っぽい顔で撮影なんてさせるんですかね?」 「それは…」 悔しい… けど、何も言えない… 紺野くんの言ってることは、的を射てる。 今は課長の気持ちが私にはわからない… 「そろそろ諦めたほうがいいんじゃないですか?大切に想われてるかどうかもわからない、今はそばにいるのも、話さえ出来ない状態。 まぁ、俺がそうなるようにしてるんですけどね。 先輩楽しみですね~撮影。 色っぽい顔、楽しみにしてますよ。 あっ、課長とカメラマンの方のお話終ったみたいなんで、行ってきますね」 胸が抉られたようだった。 その傷口から流れ出すのは悲しみと苦しみなんだろうか… 胸が痛い… 痛いです…課長… .
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