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~17章~ #3
え…でも、先生諦めることができなくて…って言ってたよね…
「先生…その3日間の間に何があったんですか?」
先生は1度天井を見つめ、再度私の方を向き、
「九州に行く前日、郵便受けに何か入ってるのに気がついて、開けると封筒が入ってたんだ。
封筒の中には1枚の便箋が入ってて、綺麗な字で、
『あなたの幸せをいつまでも願っています』
差出人の名前なんか書いてなくても、百合さんが書いたってすぐわかった…
慌てて飛び出し、アパートに向かったけど、出ていった後だった。
手を伸ばしても彼女はいなくて…
僕の幸せを願っているなら、なんで一緒にいてくれないんだ…
そんな自分勝手なことばかり考えてた。
僕はね…彼女のこと何もわかっていなかったんだ…」
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