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「先輩の心は課長だけのものって言ってましたけど、課長はどうなんでしょうね?」
「どういう意味!?」
彼の言葉に対して、感情的になってしまっては私の負けと、わかっているのに止められない。
「課長の心が先輩のものだって言うなら、そんな大切な人に普通、色っぽい顔で撮影なんてさせるんですかね?」
「それは…」
悔しい…
けど、何も言えない…
紺野くんの言ってることは、的を射てる。
今は課長の気持ちが私にはわからない…
「そろそろ諦めたほうがいいんじゃないですか?大切に想われてるかどうかもわからない、今はそばにいるのも、話さえ出来ない状態。
まぁ、俺がそうなるようにしてるんですけどね。
先輩楽しみですね~撮影。
色っぽい顔、楽しみにしてますよ。
あっ、課長とカメラマンの方のお話終ったみたいなんで、行ってきますね」
胸が抉られたようだった。
その傷口から流れ出すのは悲しみと苦しみなんだろうか…
胸が痛い…
痛いです…課長…
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