~19章~ #2

15/28
548人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「小百合ちゃん、今まで黙っててごめんなさい。でも…この日がきて本当によかった」 「恵先生…ありがとう。先生の口から真実を聞けてよかったです」 恵先生と2人、涙目で微笑みあう。 「小百合ちゃん、気になっていたこと解決してよかったね」 課長の声で、ハッとする。 まだ、解決してない。 課長と恵先生の関係のこと。 時期をみて話するって言ってたから、今は聞いちゃいけないのかな…? そんな複雑な気持ちでいると、 「小百合ちゃん、もう1つ隠していたことがあるの。 小百合ちゃんも気づいてるみたいだから、話してもいいわね、翔?」 「もちろん。そのつもりで今日ここに来たんだから」 課長を見ると、優しい笑顔でこちらを見ていた。 「小百合ちゃん、隣にいる翔のことなんだけど、亡くなった私の妹の子供なの。つまり、甥っ子」 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!