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「小百合ちゃん、今まで黙っててごめんなさい。でも…この日がきて本当によかった」
「恵先生…ありがとう。先生の口から真実を聞けてよかったです」
恵先生と2人、涙目で微笑みあう。
「小百合ちゃん、気になっていたこと解決してよかったね」
課長の声で、ハッとする。
まだ、解決してない。
課長と恵先生の関係のこと。
時期をみて話するって言ってたから、今は聞いちゃいけないのかな…?
そんな複雑な気持ちでいると、
「小百合ちゃん、もう1つ隠していたことがあるの。
小百合ちゃんも気づいてるみたいだから、話してもいいわね、翔?」
「もちろん。そのつもりで今日ここに来たんだから」
課長を見ると、優しい笑顔でこちらを見ていた。
「小百合ちゃん、隣にいる翔のことなんだけど、亡くなった私の妹の子供なの。つまり、甥っ子」
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