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「小百合ちゃん、着いたよ。俺は車を止めてくるから先に降りて」
「すみません」
車を降り、空港の中を見渡し、廣野先生を探す。
まだ、搭乗してないはずなんだけど…
離れた所に目を向けると、キャリーバッグを持った男性の後ろ姿が目に入る。
あれだ!!
「先生!!廣野先生!!!」
突然の大声に、周りの人達が驚き振り向いているけど、そんなこと気になんかしてられない!
走って先生に近づく。
私に気づいた先生が振り向き、
「小百合ちゃん、どうしたの?仕事は?」
「ハァハァ…課長に…許可もらってきました。見送りに来たかったのと…
どうしても、先生に伝えたいことがあって」
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