~19章~ #2

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「小百合ちゃん、着いたよ。俺は車を止めてくるから先に降りて」 「すみません」 車を降り、空港の中を見渡し、廣野先生を探す。 まだ、搭乗してないはずなんだけど… 離れた所に目を向けると、キャリーバッグを持った男性の後ろ姿が目に入る。 あれだ!! 「先生!!廣野先生!!!」 突然の大声に、周りの人達が驚き振り向いているけど、そんなこと気になんかしてられない! 走って先生に近づく。 私に気づいた先生が振り向き、 「小百合ちゃん、どうしたの?仕事は?」 「ハァハァ…課長に…許可もらってきました。見送りに来たかったのと… どうしても、先生に伝えたいことがあって」 .
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