~19章~ #2

26/28
前へ
/35ページ
次へ
「真実を教えてくれた人は、桐生さんって方なのかな?」 「はい、お母さんと先生みたいに優しくて、温かい人なんです」 頭を撫でていた手を下ろし、 「小百合ちゃんの周りには、とてもいい人ばかりがそばにいてくれてるみたいだね。 後ろにいる方が小百合ちゃんの大切な人かな?」 うっ、後ろ!? パッと振り向くと… 「課長!?いつの間に!?」 クスクスと笑い、『少し前かな?』なんて言ってるけど、絶対結構前からいたんだと思う。 気づかない私も私だけど… 「課長さん、色々とありがとうございました。 あなたのお陰で娘とこうして再会することができました。 あのポスターがあったから僕はこの子を見つけることが出来た。 本当に感謝しています。 この子は1人でなんでも抱え込むとこがありますが、あなたになら娘を安心してお任せできます。 娘のこと、どうぞよろしくお願いします」 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

548人が本棚に入れています
本棚に追加