~19章~ #2

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エレベーターに乗ると同時に掴まれた手は離され、代わりに課長に抱きしめられていた。 「課長!?誰か乗ってきたら…」 「ごめん、今は小百合ちゃんの言うこと聞けない。やっとこの日が来たんだから…」 この日?って撮影前日のこと? 「小百合ちゃん、今まで辛い思いさせてごめんね。でも、それも今日まで。だから、俺のこと信じて一緒についてきて」 「…はい」 会社を出て課長の車に乗り、清華さんのお宅へ行くと思っていたのに、着いた先は恵みの家だった。 「課長、清華さんのお宅は…」 「うん、清華の家は後で。先に解決したいことがあるから。 小百合ちゃん、ここで聞きたいことあるんでしょ?」 なっ…なんで知ってるの!? 「課長!?どうして…」 「とりあえず中に入ろう。話は入ってからね」 中に入らないと話は聞かせてもらえないようで、家の中に入ることに。 .
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