~20章~ #2

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触れられている頬が熱い。 私の顔が熱いのか、課長の手が熱いのか。 もう、そんなの、どちらでもよくて。 このままずっと触れられていたい。 その想いが私の心も体も支配する。 頬にあった手は、いつの間にか唇に触れていて、なぞるような手つきに、胸が壊れそうなぐらいドキドキしている。 「小百合ちゃん… 俺、こんなに人を愛せるのかっていうぐらい君のこと愛してる。 言葉なんかじゃ伝えきれないこの想いに、終わりなんてない。 これからも、増え続けていくんだ。 俺の気持ちは永遠に変わらない。 自信をもって、そう言える。 だから……」 課長は話すのを止め、なぞっていた手がピタッと止まる。 それと同時に課長の顔が近づいてくる。 .
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