~20章~ #2

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「あの…」 「今は課長の俺じゃなく、1人の男として言ってもらいたいんだ。 小百合、俺の名前呼んで」 こんな近い距離でそんなこと言われて…私の心臓、壊れそうなんだけど、目が反らせない。 心の中で深呼吸する。 「か…ける…さん。 私も、翔さんのこと…誰よりも好きです、愛してます。 この気持ち、伝えきれないほど…」 瞬きすることも忘れるぐらい、私達は見つめあっていて、 静かな礼拝堂に響きそうな私の胸の音。 その鼓動と同時に響くのは、私の声。 「私と…永遠の愛、誓ってもらえますか?」 .
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