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「あの…」
「今は課長の俺じゃなく、1人の男として言ってもらいたいんだ。
小百合、俺の名前呼んで」
こんな近い距離でそんなこと言われて…私の心臓、壊れそうなんだけど、目が反らせない。
心の中で深呼吸する。
「か…ける…さん。
私も、翔さんのこと…誰よりも好きです、愛してます。
この気持ち、伝えきれないほど…」
瞬きすることも忘れるぐらい、私達は見つめあっていて、
静かな礼拝堂に響きそうな私の胸の音。
その鼓動と同時に響くのは、私の声。
「私と…永遠の愛、誓ってもらえますか?」
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