~21章~

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「あの…おかしいところでも?」 無言だから不安になるじゃない。 似合ってないのはわかるけど、それならハッキリ言ってくれたらいいのに… 「いや…全然おかしくないよ。 小百合ちゃんがあまりに綺麗だから見とれてしまって」 自分の考えていたことと真逆のこと言われちゃった… そんなことサラっと言わないでほしい。 イチイチ顔と胸が反応して、火照ったり、ドキドキしてしまうんだから。 椅子に座らされ、メイクをすると思って目を閉じたのに、翔さんは私の髪に触れ、この前同様、ウィッグをつけていた。 「さぁ、スタジオに行こう」 へっ?? いや…ちょっと待って… 「課長…メイクしてませんけど??」 .
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