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「あの…おかしいところでも?」
無言だから不安になるじゃない。
似合ってないのはわかるけど、それならハッキリ言ってくれたらいいのに…
「いや…全然おかしくないよ。
小百合ちゃんがあまりに綺麗だから見とれてしまって」
自分の考えていたことと真逆のこと言われちゃった…
そんなことサラっと言わないでほしい。
イチイチ顔と胸が反応して、火照ったり、ドキドキしてしまうんだから。
椅子に座らされ、メイクをすると思って目を閉じたのに、翔さんは私の髪に触れ、この前同様、ウィッグをつけていた。
「さぁ、スタジオに行こう」
へっ??
いや…ちょっと待って…
「課長…メイクしてませんけど??」
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