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私の声が聞こえていないわけじゃないのに、返事どころかグイグイとスタジオに連れていかれる始末。
足を止めて反抗してみるけど、スマートなのに以外に力は強くて、無駄な抵抗に終わった。
はぁ…ついちゃった。
スタジオのドアの前で溜め息。
「何も心配することないよ。
小百合ちゃんは、ただ座っていればいいだけたから。
1つだけお願いするなら、俺のことだけを考えてくれてたら嬉しいな」
座ってるだけ!?
後は、翔さんのこと考えててって…
それだけで、撮影上手く行くの??
それを問いかけたところで、教えてくれるはずもないんだけど。
「翔、そろそろ…って、えっ!?小百合ちゃん、そのまま…
あぁ…なるほど、そういうことね」
何がそういうことなの??
周防さんに、何を知っているのか話が聞きたくても、近くに紺野君がいるから聞けない…
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