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「皆さん、今日はよろしくお願いします。今回はここでメイクをし、撮影します。
薫、この前話した通り、撮影は全て任せる。
お前がいいと思ったところで撮影してくれたらいいから」
嘘……ここでって……
紺野君が見てる前でするの!?
「それは構わないけど…いいのか?」
周防さんはチラッと紺野君を見ていて、紺野君は楽しみにしていると言っていた通り、ニヤニヤと私を見ている。
「あぁ、構わない。
紺野、よく見とくんだな。
お前が見たかった姿、今見せてやるよ」
いつも以上の低い声に体が硬直する。
その状態のまま、椅子に座らされ、翔さんの手が私の瞼に触れ、それを合図に目を閉じる。
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