~21章~

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『小百合ちゃん、とても綺麗だよ。 結婚式は今日以上に綺麗にするからね』 目を開けると、愛しい人の笑顔。 その言葉と笑顔で、私の心は幸せで満たされる。 「は~い、OKです。 小百合ちゃん、バッチリ。 プロモとポスター、撮影できたからね」 えっ…終わったの? 私、何もしてないけど… 「ほら、何も心配することなかったでしょ?」 うぅ…確かに。 そのやり取りを見ていたからか、ニヤニヤしながら周防さんが近づいてくる。 「ねぇねぇ小百合ちゃん。翔と何かあった ?」 ギクッ!!! すっ…鋭い。 やっぱりこの人はただ者じゃないな。 「薫、撮影始めるから向こう行け」 「はいはい、邪魔者は退散しますよ。小百合ちゃん、また後でゆっくり聞かせてね」 そう言うと向こうへ歩いて行き、その先には紺野君の姿。 .
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