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『小百合ちゃん、とても綺麗だよ。
結婚式は今日以上に綺麗にするからね』
目を開けると、愛しい人の笑顔。
その言葉と笑顔で、私の心は幸せで満たされる。
「は~い、OKです。
小百合ちゃん、バッチリ。
プロモとポスター、撮影できたからね」
えっ…終わったの?
私、何もしてないけど…
「ほら、何も心配することなかったでしょ?」
うぅ…確かに。
そのやり取りを見ていたからか、ニヤニヤしながら周防さんが近づいてくる。
「ねぇねぇ小百合ちゃん。翔と何かあった ?」
ギクッ!!!
すっ…鋭い。
やっぱりこの人はただ者じゃないな。
「薫、撮影始めるから向こう行け」
「はいはい、邪魔者は退散しますよ。小百合ちゃん、また後でゆっくり聞かせてね」
そう言うと向こうへ歩いて行き、その先には紺野君の姿。
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