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彼が言ってることは事実じゃないけど、私が翔さんに嘘ついたことは事実。
誤解ですって言ったところで、信用してもらえる立場じゃない。
どうすればいいの…
「紺野、本人から聞いた、ではなく、正確には盗み聞きしただろ」
えっ…翔さん、何で…
一瞬、こちらを見て笑顔で頷き、
『大丈夫だよ』
心の声が聞こえた気がした。
「失礼ですね。仮に、盗み聞きしてたとして、小百合先輩は何故黙っているんですか?
盗み聞きされたなら、正直に言えば済むことですよね?
言わないってことは、それが真実ってことでしょ?
それが真実ではないと仰るなら、小百合先輩は課長に嘘ついてるってことですよね? 」
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