~20章~ #2

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「小百合ちゃんに相応しい男になる為、アメリカに行くことを決意し向かったんだ。 小百合ちゃんが2度とこんな涙を流さないよう、護れる男になる為に。 離れるのは辛いし、心配もあった。 でも、小百合ちゃんなら俺のこと絶対覚えていてくれるはず… それを証拠に小百合ちゃんが入社したと社長が知らせてくれた。 元々、真面目で仕事ができるから社長は入社させたかったんだろうけど、選んだ部署は美容部と聞いて多少なりとも俺の影響だろうって思うとやる気が出た。 小百合ちゃんに会いたい、その一心で仕事も勉強も寝る間を惜しんでやった。 そして7年経ち、やっと帰れる日になり社長から企画開発部の課長が産休だから、そこの課長としていきなさいと連絡があったんだ。 同じ部署で働くのは無理だろうって思っていたのに、小百合ちゃんに会えるだけじゃなく、一緒に仕事ができる。 これは神様が与えてくれた運命じゃないかって思った。 美容部から企画開発部に移動したのも、小百合ちゃんの企画は素晴らしいってことも全て聞いてたから、早く一緒に仕事したくてうずうずしてたんだよ」 .
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