~20章~ #2

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偶然、一緒の会社で働いてる…今までそう思ってた。 でも、偶然じゃない。 課長の強い想いがあったから、ここで一緒に働けているんだ。 あれ…でも、気になることが1つある。 「課長、どうして黙ってたんですか? 7年前のこと。 恵先生には赤の他人のふりしてだなんて…」 あぁ…と課長は苦笑いをし、 「社長とか、恵伯母さんとか、7年前の俺とか、そんなの抜きで俺のこと見て欲しかったし、好きになってもらいたかったから。 まぁ、でも、ちょっと大変だったよね。 小百合ちゃん心閉ざしてて、男が寄り付かないようにしてたし、女の人が好きだなんて噂まで流れてるし… ま、その噂のお陰で小百合ちゃんに悪い虫がつかなかったんだから、文句言ったら怒られそうだけどね」 怒られるって…誰に??? .
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