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恵先生に頼んで、お兄さんに結婚するって伝えてもらわなきゃ。
そんなことを考えながら、お手洗いから出ると、ボソボソと声が聞こえてくる。
姿は見えないけど、誰かいる…よね?
いつもなら気にならないのに、何故か胸騒ぎがし、いけないと思いながらも声のする方へ近づく。
ばれないように、そっと覗くと…
柳さんに……翔さん!?
声を出してしまいそうになり、慌てて口を押さえる。
2人で何してるの…??
『盗み聞きなんて駄目!!』
頭ではわかってるはずなのに、体が、足が動いてくれない。
カツ、カツ、とヒールの音がし、目で見なくても、耳で柳さんが翔さんに近づいているのがわかる。
どうしよう…
ジトっと汗かいた手をギュッ握りしめる。
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