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翔さん……
ハッキリ断ってくれたことが嬉しくて、胸の痛みが少しだけ和らいだ気がした。
でも、そんなことで柳さんが諦めるわけはなくて、
「ふふっ、そう言われると思ってました。
では、誕生日プレゼントとしてではなく、お礼として受け取って下さらないかしら?」
今…お礼って言ったよね??
翔さん、柳さんに何かしてあげたの…?
不安になりながらも、翔さんの言葉を待つ。
「 柳さん、何のお礼ですか?
俺はあなたにお礼されるようなことは何もしていませんが?」
何もしてないのにお礼って…そんなことあるの?
実は、翔さんが忘れてるだけ…とか?
だが、彼女の口から出てきた言葉はとんでもないことだった。
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