~23章~

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翔さん…… ハッキリ断ってくれたことが嬉しくて、胸の痛みが少しだけ和らいだ気がした。 でも、そんなことで柳さんが諦めるわけはなくて、 「ふふっ、そう言われると思ってました。 では、誕生日プレゼントとしてではなく、お礼として受け取って下さらないかしら?」 今…お礼って言ったよね?? 翔さん、柳さんに何かしてあげたの…? 不安になりながらも、翔さんの言葉を待つ。 「 柳さん、何のお礼ですか? 俺はあなたにお礼されるようなことは何もしていませんが?」 何もしてないのにお礼って…そんなことあるの? 実は、翔さんが忘れてるだけ…とか? だが、彼女の口から出てきた言葉はとんでもないことだった。 .
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