~23章~

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「理由…ですか? その人にしかメイクしたくないっていうのと… 俺の目の前でやきもちを妬く彼女の姿が見たいっていう、単なる我が儘ですよ」 カァァっと顔が燃えるように熱い!! 会社でそんなこと言っちゃうなんて… 翔さんのまさかの発言に、私の胸はドキドキどころじゃない。 「どっ、どういうことなんですか!? モデルと課長はどういった…」 「婚約者ですよ。 俺は彼女だけの為にしかメイクしないって決めてるんです。 彼女を1番美しくできるのも俺でしか出来ないと思ってますし。 美容部の課長だったら…そんな我が儘は許されないでしょうが、企画開発部の課長なら問題ないですから。 お礼を言わなきゃいけないのは俺のほうかもしれませんね」 .
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