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聞く耳など持っていないようで…
翔さんを睨み付け、フンっ、とそっぽを向きこちらへ歩き出そうとしていた。
これは…まずい……
私が見てたのばれちゃう!!!
とりあえず、お手洗いまで戻れば何とかなる!?
慌ててお手洗いまで行こうと足音たてずに走る。
間に合わないかも!!
最悪の状況が頭を過ったその瞬間…
バタン。
カツカツとヒールの音が遠ざかっていき、安堵からか足の力が抜け、その場にしゃがみこんでしまった。
「はぁ~、何とか助かった…」
咄嗟に逃げ込んだ先は、掃除用具などが入れられている小さい部屋。
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