~23章~

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聞く耳など持っていないようで… 翔さんを睨み付け、フンっ、とそっぽを向きこちらへ歩き出そうとしていた。 これは…まずい…… 私が見てたのばれちゃう!!! とりあえず、お手洗いまで戻れば何とかなる!? 慌ててお手洗いまで行こうと足音たてずに走る。 間に合わないかも!! 最悪の状況が頭を過ったその瞬間… バタン。 カツカツとヒールの音が遠ざかっていき、安堵からか足の力が抜け、その場にしゃがみこんでしまった。 「はぁ~、何とか助かった…」 咄嗟に逃げ込んだ先は、掃除用具などが入れられている小さい部屋。 .
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