~24章~

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夕食も食べ終わり、食器を洗いながらケーキ買うのを忘れてしまったと悩んでいた。 誕生日にケーキ買うことがなかったからなぁ。 でも、折角、2人で初めてのお祝いなのにケーキなしっていうのはね… 「翔さん、私ちょっと買い忘れた物があるので行ってきます」 翔さんが買ってくれていたエプロンを外し、玄関に向かおうと振り向くと、 「忘れ物は…これのことかな?」 冷蔵庫から白い箱を取り出してきた。 「えっ!?それ…」 テーブルの上に置かれた箱は紛れもなくあの有名店の箱。 「フルーツタルトでよかった?」 ケーキには『お誕生日おめでとう』のメッセージ。 「いつの間に…って、あっ、今朝の用事ってこれだったんですか!?」 いや、それだけではないけどね。 そう言いながら、お皿やフォークを用意している翔さんの姿を見て、胸がキュンとなる。 .
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