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「さっき、小百合ちゃんは自分のプレゼントは大したものじゃないって言ってたけど、そんなことない。
俺に何をプレゼントしようって、悩んでくれたんだよね?」
「……はい」
頷こうにも、翔さんの顔が耳元にあるから出来ず、『はい』って短い言葉でさえ自分の胸の音の方が煩く、かき消されてしまいそう…
耳元にあった唇が首に移動したことにより、尚も激しく胸が高鳴る。
「俺は…自分の欲の為に、これを選んだ。
小百合ちゃんのプレゼントの方が何倍も気持ちがこもってる。
だから、申し訳ないなんて…思う必要ない」
……自分の欲??
次の瞬間…
首元にチクリと感じたことがない痛みがし、私の体がビクッと反応する。
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