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見つめ合う瞳、触れ合う肌から伝わるのは沢山の愛。
「っ!……」
心も体も結ばれたという幸せと痛みに、私の目から涙が流れ、それを口で拭う愛しい人。
「小百合…傷…つけて…ごめん…」
途切れ途切れに紡がれる優しい言葉に痛みなんかどうでもよくて、
「翔…さんっ…私……幸せ……」
背中にギュッとしがみつく。
この傷の痛みは、翔さんとの愛の証。
あなたをこんなにも近くに感じることができるのだから、これ以上に幸せなことはない。
意識が朦朧とする中、
「小百合……愛してる……
来年も……っ…再来年も…ずっと…そばにいるって…
俺達が…産まれたこの運命の日………どんなことがあっても…
…2人で一緒にお祝いするって…
愛し合うって…約束して…」
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