~26章~

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一緒に暮らし初めて2週間が過ぎた。 翔さんとの生活は心臓がもたない…とまではいかないけれど、ドキドキと発見の毎日。 洗濯物を干すのは苦手で、畳むのは私より上手だったり、 スーパーに買い物に行けば、どのアイスクリームを買おうか悩んでる可愛い姿とか、 ソファーで読書をしていたら私の肩に頭を預け眠りだし、眼鏡が少しずれてる無防備な姿とか、 私しか知らないこと、と思うだけで嬉しくてドキドキが止まらなかった。 その生活が自分の中で当たり前の日常になってきていたある日、私は自分のアパートに帰って来ていた。 「で、同棲ライフはいかがかな?小百合君」 勿論、喧嘩ではなく美里が泊まりに来たからで。 「同棲ライフって…… 凄く充実してるというか、幸せだよ」 少し恥ずかしいのもあって、照れてししまう。 .
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