~26章~ #2

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「どうしたんですか!?」 恵先生からは何も聞かされていないんだけど…? 「ごめん!!話してる暇はないんだ。 そのままの格好でいいから今すぐ僕についてきて!!」 へっ!? いや、ついてきてって、どこに??? 何を焦っているのか、聞く間も与えては貰えず、グイグイとお兄さんに引っ張られ玄関の外に。 「えっ!?ちょっ…」 突然お兄さんの後ろからスーツを着た男性が現れ、玄関に置いてあるキーケースを勝手に取り、鍵を閉めてしまった。 「岩城、急ごう!!」 抵抗虚しく、アパートの前に止められていた高級車の後部座席に乗せられ、発進してしまい… 私の隣にはお兄さんがいて、玄関の鍵を閉めた岩城さん?という方は、どうやら運転手さんのようだ。 って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!!! .
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