~26章~ #2

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仕事が忙しいから恵みの家に来なくなったとは聞いてたけど、本当は自分の子供ができたんじゃないかなって、想像してた私。 でも…その想像は見事に外れ、 「え~っと、30…何歳だったかな? うちの子供達は皆、小百合ちゃんより上なのは間違いないんだけど…」 私より歳上!? 嘘でしょ!? お兄さん…一体、何歳なの…? ほんと、謎が多すぎる! それに…なんか、胸の中がモヤモヤするのは何故…? なんて考えていると、 「小百合ちゃん、どうぞ」 お兄さんが部屋のドアを開けて、私が入るのを待っていた。 「あの~この部屋は?」 可愛い小物やピンクがやたら多いこの部屋がお兄さんの部屋…ではないよね? 「小百合ちゃん、はい、これ」 部屋については答えてくれず、リボンがついた、少し大きめの箱を私に差し出すお兄さん。 .
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