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うん…やっぱり素敵だな、これ。
「小百合ちゃん。このドレッサー、どう?」
「凄く素敵です!座らせてもらうのが勿体ないぐらい…」
それを聞いて安心したのか、鏡に写るお兄さんは、ホッとした顔で、
「これ、古いし、使わないから捨てたら?って娘達は言うんだけど、やっぱり、小百合ちゃんは違った。
よかった、気に入ってもらえて…」
コンコンとドアがノックされ、先程食事のことを聞いてきた方がケーキと紅茶とコーヒーを運んできた。
部屋に置いてある丸いテーブルの上にそれらを置き、
「何かご用がありましたら、お呼び下さい」
お兄さんの方ではなく、何故か私に向かって微笑んでいて…
「宮坂さん、ありがとう。
それと…しばらくしたら騒がしくなると思うから、皆に気にしないように伝えて」
畏まりました、とまたまた私に向けて笑顔。
なんで私?
微笑む相手間違ってない???
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