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~26章~ #2
「小百合、また月曜日に会社で。
旦那様に小百合借りちゃってすみませんでしたって言っといてね」
旦那様って!!まだ、違うし…
あれからすぐ、美里はスースーと寝息をたてて寝てしまい、あっという間に朝を迎えた。
「そんなに気にしなくても大丈夫だって。じゃあね~」
肩をポンッと叩き、帰っていった。
確かに、気にしても仕方ないよね…
翔さん待ってるだろうし、少しだけ掃除して早く帰ろうっと。
部屋に戻り、片付けや掃除をしていると…
ピンポーン。
ん?お客様?
「は~い…って…えぇ!?お兄さん!?」
「小百合ちゃん、おはよう。そして、久しぶり」
ニッコリ笑顔で玄関に立っていたのは、恵みの家で最後に会った日とあまり見た目が変わらないお兄さん、その人だった。
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