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真実とは……
運命とは……
どこまで残酷なんだろうか……
これが私の受けるべき罰……
「招待状、送る前でよかったわね」
そこからの記憶はあまりない。
気がついたら家ではなく、近くの公園にいた。
顔を上げれば…
幸せで溢れていた家はすぐ近くにあるのに、
「うっ…うぅっ…」
今の私には帰ることは出来なくて…
真実を知った夜。
外は冷え込み、ガタガタと体が震えても、私はそこから動くことも、こぼれ落ちる涙を止める事も出来ぬまま、ただひたすら心の中で謝り続け…
『ブーブー』と規則正しく震える携帯と、泣き崩れる私の声だけが公園に響いていた。
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