510人が本棚に入れています
本棚に追加
神様…どうして?
翔さんの御母様ではなく、私を連れていってくれなかったの…?
何度、考えただろうか…
仕事をしていても、心はどこか遠くに行ってしまったせいか、集中どころかミスばかりが目立つ。
そんな長い1日が今日も終わろうとしていた時、携帯の点滅に気づいた。
周防さんからだろうと思い、見ると…
『翔さん』の文字。
1週間ぶりのメールだった。
震える手でゆっくり見てみると、
『小百合、連絡出来なくてごめん。
今、空港に到着したよ。
まだ、会社にいるなら迎えに行くから待ってて』
顔を見たわけじゃないのに…
メールの文字を見るだけでもドキドキして、彼を愛しいと想っている。
でも…
1週間前までの私は…もういない。
.
最初のコメントを投稿しよう!