~30章~

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初めて出会ったのは親友のお見舞いって…翔さんの出産の時だったんだ… 「シュークリームの箱を持った百合ちゃんは頬を赤くし、病室に現れ、 『仕事熱心で寝顔が可愛らしい、素敵な人にシュークリームあげてきたの』 それが百合ちゃんにとって初めての恋だった。 泉は百合ちゃんの姿を見てお節介したくなったんでしょうね。 廣野さんが利用している駅を調べて、百合ちゃんにそこへ行くように伝えた。 そして泉の思惑通り、2人は仲良くなった」 それじゃあ…駅で出会ったのは… 「偶然ではなく、泉さんのお陰だったんですね」 お父さんの質問に、恵先生は微笑みながら頷き、 「命と向き合う仕事をしている彼を支えたいと、幸せそうにご飯を作りに行ってたわ。 恋人って関係ではなかったけれど、2人は時期結婚するだろうと私達は思っていた。 それを証拠にある日、百合ちゃんはいつも以上に幸せな顔をしていたの。 でも…それから1か月が過ぎた頃、廣野さんはアメリカに行ったと聞かされた…」 .
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