~最終章~

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子供達は日に日に成長し、時間は流れているのに対し、私の時間は止まったまま。 いつものように公園へ迎えに行く途中、礼拝堂の前で足が止まる。 嘘をついてしまってから一度も足を踏み入れていない。 そして今日も過ぎ去ろうとしたその時、 「あっ、さゆ姉ちゃん!!」 礼拝堂の扉近くでウロウロしている冬馬君達を見つけた。 「ここで何しているの?」 何か悪い事でもしたのか、モジモジしていて誰も口を開かない。 「怒らないから、話して」 その言葉で安心したのか、冬馬君が口を開き、 「キャッチボールしてて、思いっきりボール投げたらここに入っちゃって… 探したんだけど見つからないんだ。 先生にいつも物は大切に使いなさいって言われてるから怒られると思って…」 .
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