~最終章~

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「副社長と会議なら仕方ない。食事はまた今度ね」 会議…いや、多分仕事の話ではないだろうけど。 手帳を見ながら明日の予定を確認していると、楽しそうな笑い声が扉の向こうから聞こえてくる。 ご機嫌って事は… 今日行ったカフェはいい所だったんだ。 「七瀬ちゃん、ただいま~」 「副社長、お帰りなさいませ」 副社長の後ろにはいつもと同じ苦笑いの加納君。 「今日のお店はケーキが美味しくてね。はい、お土産」 「…ありがとうございます」 お土産って言いながら、結局1人で食べてしまうんだよね。 人を見た目で判断してはいけないけど… 高級クラブに行ってそうな顔しているのに、実はかなりの甘党なんですって暴露しても誰一人信じてくれないと思う。 .
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