~最終章~

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結局、早い夏休みということで土曜、日曜を入れ、9日の休みを無理矢理取らされる事になってしまった。 「さゆ姉ちゃん、おかえりなさ~い!!」 休みの前日。 子供達が私に泊まりに来て欲しいと言っているから来てもらえないかと、恵先生から電話があった。 「みんな、ただいま」 こんな長い休みをもらえるのは滅多にないと思い、いつもより大きめの鞄を持ち、恵みの家に帰ってきた。 「小百合ちゃん、おかえり」 「恵先生、ただいま」 興奮している子供達の頭を撫でながら、いつもの笑顔で出迎えてくれる先生を見ると安心する。 私にとってここは実家だと最近特に思うようになった。 真実を知り、私と恵先生の絆が深まったからかもしれない。 あの日から私達の会話は本当の親子のように何でも話すようになった。 ただ…お互いに翔さんの話はしない、その1つを除いて。 「今日はかおる兄ちゃん来ないのかぁ」 .
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