~最終章~

8/26
463人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
子供達の口から出てくる名前も翔さんではなく、周防さんの名前に代わった。 自分のせいでこうなってしまったと、今も悔やんでいるのか、撮影がない時はここに来て男の子達と遊んでくれている。 周防さんのせいでも、勿論、絵理子さんのせいでもない。 私と翔さんが出会ったように、彼女と出会うのも運命。 彼女と出会わなければ、私は今も真実を知らないまま過ごしていたのだから。 責任があるとすれば私自身。 でも…私がいなければ、とはもう思わない。 翔さんと愛し合った時間は、私がいなければ作れなかった。 こんなに愛しいと想える相手に出会えた事を感謝している。 「公園行ってくる~」 久々に雨が降っていないのもあって、男の子達は外へ行き、女の子達はというと… 「さゆ姉ちゃん、ねがいごと書いて」 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!