~30章~ #2

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そんな… 翔さんは…全て知っていただなんて… 「初めは…翔にも小百合ちゃんにも、真実を伝えるつもりはなかった。 このまま出会わず、何も知らずに2人は一生を過ごしてもいいのではないかと思っていたの。 でも、荒れた生活を送り続けている翔をどうにかして昔の翔に戻してやりたかった。 それが出来るのは小百合ちゃんだけだと思った私達は、姉の会社に2人を働かせたのよ。 勿論、小百合ちゃんが百合ちゃんの娘だと気づくかどうか不安はあった… でも、翔は小百合ちゃんを見つけ、気づいた。 百合姉ちゃんと小百合ちゃんの居場所を知っていたのに隠していたのかと怒鳴りながら私の所に来たわ。 その時に伝えたの… 泉のこと、百合ちゃんのこと…今話した真実すべてをね…」 翔さん…何故なの… 真実を知っていたのに… どうして私には何も言ってくれなかったの… .
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