~エピローグ~ #2

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さすがにもうすぐ始まると思うと、疲れより緊張の方が勝ってきた。 隣のお父さんを見ると、いつもより固い顔をしている。 「今日で小百合ちゃんはお嫁さんにいってしまうんだね…」 扉を見つめる少し寂しげな横顔。 「お父さん……今までありがとうございました… 今日でお嫁にいくけど…ずっとお父さんの娘だから。 これからは私と翔さん、2人でゆっくり親孝行するから長生きしてね」 私とお父さんが親子で過ごした時間は短いけれど、絆はどの家族より強い。 涙をグッと堪える姿は、どのお父さんより凛々しくて、やはり自慢の父親だ。 そして、扉は開かれ、バージンロードの先にはグレーのタキシードを着た翔さんの姿。 一歩、また一歩と足を進める。 .
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