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(ダメだ! びくともしない)
動かせる手首を回す。
手には先程のチェーントーラスがある。
しかし、その行動に反応したのか、押さえる手に圧力がかかった。
嫌な音と激痛が脳を焼く。
化け物は妙な行動を起こした腕だけを折ろうとしたようだが、ついでに四肢を全てへし折ってしまったのだ。
四肢を潰された痛みが一瞬で精神を噛み砕く。
少女は一瞬で意識を失った。
暗闇が世界を埋めている。
まるで汚泥の中にいるような、気色悪い感覚が身体を這い回っていく。
(何処だろう……ここ)
真っ暗な空間で少女は目を覚ました。
いや、今だ目は醒めていないのかも知れない。
目の前には奇怪な仮面を付けた、道化師が浮いているのだから。
『駄目だな~君は? あんな雑魚に■られるのは勘弁し■欲し■よ』
(誰だよ……君は?)
『僕? ボクかい。そうだな、僕の名はノーフェイスと言っ■おこうか』
そう告げると道化師は戯けて見せる。
良く分からないが、少女にはその行動が非常に不快に感じた。
(何なんだよ君は! それにここは何処なんだよ)
『ここ? ここかい? 此処は■岐点さ。世界に干渉する■の分岐点。■■間の歪みで出来■デッドスポット』
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