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まどろんだ闇の中に、いくつかの異物が浮かんでいた。
ヒトガタを取る彼等は、微妙に青い光りに包まれている。
まるで泥の中に、一際目出つ宝石をばら撒いた跡のようだ。
『ど■かな感想は?』
その中で、ただ一人空気を読めないような、ハイテンションな声が上がる。
それは道化師の姿をしていた。
「感■も何も、何だあ■化け物は? 人の■をした魔王か」
「何故、■んでいる我等を倒せる?」
「それ以前に、物■保護された物体を透過している意味が分■らんよ」
各自が率直な感想を吐露する。
闇の中で、彼等はかなり気落ちした顔をしていた。
彼等の目的の為には、黒い剣士は乗り越えなければならない壁である。
「あれをどう■うするより、奴の動向から目標を■察した方が良いのでは?」
『あの剣士には、何故か■間干渉が上手く出来ない■だね~。理由は分■らないが、あの黒い炎が■因だろうね~』
道化師はケタケタと笑うが、他の面子の顔は渋い。
「奴がア■の元に戻るのを待つか?」
「無理だ……我等の寿■は後一ヶ月が限度だ。それ以内に奴が■る保証は無い……」
「一か八か■員でかかる? 皆も■力持ちでしょう?」
「俺達もや■方だが……あれは別格だ。全員で戦っ■も勝てるかどうか怪しい……」
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