接触 #2

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「くだらねぇー! くだら■ぇーな! てめぇーらチキンか!」 一人だけ声を荒げたモノがいた。 青年らしいダミ声から、ある程度若いと判断できる。 「既に俺達は■んでいるだろうがぁ! 今更芋■いてどうする!」 沈黙が辺りを包む。 賛同したいが同意はしかねるようだ。 「クズ共が! ようは戦い■だ。奴は圧倒的な殺傷能力を持って■るようだが、奴自身は生身。そこが狙い■だ! 見ていろ、俺が奴を潰してやる!!」 声の主は高らかに笑い出した。 周りの人間は沈黙したままだ。 ただ、道化師だけはニタニタとほくそ笑む。 まるで喜劇を演出する、脚本家のように。 深夜。 辺りは静寂に包まれていた。 レーヴェは根付けずにベットで、右往左往と寝返りをうってみる。 しかし、昼間に熟睡したために睡魔は襲っては来なかった。 (……夜風にでも当たって来よう) 諦めてベットから降りる。 衣服を整えながら、やたらめったらとあるチェーンを眺めた。 所々にリングが付いている。 記憶には鮮明には無いが、これが魔術道具だと言う事だけは分かっている。 無意識下で起動出来たのは、体に染み付いた反復行動かもしれない。 (効果を……把握しておいた方が良いかも)
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