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「とにかく余計な時間を割いた。腕の治療が済んだら直ぐに出発する。各自休んでおけ!」
ウォータルの意気揚々とした言葉に、全員が苦笑いを浮かべた。
今の戦いもそれなりに激戦だった気がするが、休憩するには価しないらしい。
だが、確かにこの後の相手を鑑みれば、今の戦いは前哨戦に過ぎないと実感する事になるだろう。
彼等が追っている標的は、常軌を逸した存在なのだ。
冥魔大戦の英雄にして、神屠りの力を持つ魔剣士。
“黒き戦鬼”ガルン・ヴァーミリオン。
それが彼等の追う相手の名なのだから。
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