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そのような確率が、実際どのくらいの割合で起こり得るのだろうか。
考え込むレーヴェに二人の視線が向かう。
「それで、てめぇーはどうなんだ?」
円城のフォークがレーヴェを指す。
レーヴェは不快そうにそれを眺めてから口を開いた。
「ボクの名前はレーヴェ・ブロイエシュテルン。記憶は……あんまり無い」
レーヴェの言葉にクェイガーは顔を強張らせ、少年の方は頬杖をついて小さく舌打ちする。
やはり、偶然とするにはかなり不自然な気がしてならないのだろう。
「レーヴェちゃんは、さっきあまり記憶が無いと言ったね? あまり……と言うことは、ある程度は記憶があるのかい?」
その言葉にレーヴェは頷いた。
今までの理不尽に対する怒りを吐露するように、これまでの事を説明する。
それが終わるまでは、円城も黙って朝食を平らげるだけだった。
一通り話を終えると、レーヴェは喋り疲れたのか、用意されていたコップの水を一気に飲み干した。
クェイガーは腕を組んで椅子の背に体重を預けている。
それが思案しているポーズなのかは定かでは無いが、反り過ぎて倒れる限界ギリギリの所を器用に座っていた。
少年は朝食が食い足り無いらしく、次々にこってりした食べ物をオーダーしている。
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