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(そうか……。彼らの目的も四国連合軍と同じ、冥夢の幻域の最深部に眠る冥魔族最大侵略拠点……)
冥魔族がこちら側に侵攻する為に必要不可欠な要所。
西方大陸、最大の地脈集約地点の一つ。
膨大な星の息吹を使い、別世界に通路を構築するために設えられた転移ゲート。
“召喚神殿”。
それが地中深くに眠る最大の神秘である。
冥魔族はここを起点に世界侵略へ。
連合軍はここを潰して冥魔族の撲滅へ。
そして、彼らはここを使って何かを成そうとしているようだ。
(でも……第四王女と召喚ゲート。それを使って何をしようとしているのか、皆目見当がつかない)
レーヴェは意を決して黒コートに目を向ける。
黒幕に繋がる情報を得るには、更に踏み込むしかない。
「王女奪取に成功した後はどうすれば良い?」
レーヴェの質問に黒コートは数瞬沈黙した。
そのままレーヴェを値踏みするように眺める。
「“静止した狭間”に連れ■行くに決まっているであろう? あそこで無くては“あやつら”は■在を固定出来ないではないか。それに、閉ざさ■た未来に進めない我々も、どの道そこに向か■しかあるまい」
「静止した狭間……?」
聞いたことがない名称だ。
それが場所なのか隠語なのかも分からない。
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