望まぬ過去 #2

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力の供給ラインから、それに沿って通路を割り出す方法だ。 資料を調べていると、レーヴェは妙なものを見つけた。 (試験結果リスト……? ) そこには何人かの姿絵と詳細な記載事項が印されている。 そこには不適合やら、失敗などの言葉の羅列が列んでいた。 (これらは超人兵召喚計画によって呼び込んだ人間の試験リスト……? 今だ成功例は一人もいない……全て不完全……。結果を出さないと、研究所が閉鎖される) レーヴェが食い入るように読んでいると、クェイガーはため息をついて資料を放り出す。 「駄目ですな。此処にあるのは試験のデータベースだ。設計やらシステムの資料は無い。他の資料室を探そうやレーヴェちゃん」 その言葉を聞いても、レーヴェは難しい顔で資料を見つめたままだ。 不思議に思い、クェイガーが話し掛けようとした間際だった。 激しい鳴動が建物を軋ませる。 地震に似ているが、この局所的な振動は別のものだ。 ミシミシなり響く亀裂の音が耳障りに響く。 揺れは思ったより長くは続きはしながったが、定期的に震えが伝わって来た。 「なんだ?」 「魔力の気配じゃないけど……攻撃を受けてる?」 レーヴェ達が部屋の外に飛び出すと、ちょうど黒コートの一人が姿を現す。
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