冥魔大戦開戦 #2

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「かなり違うけど、まあ、イメージ的にはそんなモノかな? 完全同位体の局所存在化だからクリエイト・アート【創造魔術】に近いんだけどね」 「言ってる意味が全く分かんねぇーよ。とりあえず、その手に出したやつは何なんだ?」 あっけらかんとサバサバしている円城を見て、レーヴェは苦笑いを浮かべた。 専門的な事を話したくなるのは魔術師の癖に近い。 それは知識として蓄えてきた英知に自信があるためだろう。 だが、そんなものを一般人に語っても何の自慢にもならない。 価値観の違いは、重要視するモノの相違性を浮き彫りにするだけだ。 レーヴェは仕方なく魔術理論説明を放棄して、素直に手にしたアイテムの説明を開始した。 「これは共鳴石ってもので、同じ周波数で振動する石の聖霊を封入してあるんだ。これが在ればかなりの距離を隔てても大地を伝播させて連絡が取れる。そして、肝心要はこの盟約の指輪。これは盟約を結んだモノ同士をアストラルラインで結び、相手の強制魔術に同意した事に出来る秘宝だよ」 「つまり?」 「盟約を結んだモノを、自分の援軍として召喚可能に出来る」 「なるほど。召喚魔術で俺達を呼び寄せる事が可能になるって事だな。レーヴェちゃんが地下に向かっていれば、俺達が地表近くに居ても地下に転移が可能になる。これなら王女護衛後でも召喚ゲートに間に合うって寸法か」
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