終焉を喚ぶ者 #2

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新たな黒コートは、クェイガーを無視して道化師に見えざる顔を向ける。 始めから目の前のクェイガー達を眼中にしていないそぶりだ。 『此■は……何処だ? 何故この■うな霊格の低■存在を使って……我を顕在化させた? これ■は我が■在出来る時間は一瞬だぞ……』 『なーに、君の身体になり得る素材か■うかを、君■身に確認して貰おうと思ってね』 『素材だと……?』 見えざる顔がレーヴェに向く。 それを見て、レーヴェは暗闇で二人の道化師を見た事を思い出した。 あの片割れが“それ”だと、身体に走る悍気が教えてくれる。 (あれは……? いや、あれがー―ネメシス?!) あの闇の世界が、時の狭間だと今なら理解出来る。 始めから自分達がこの二人の手の平の上で、踊らされていたと言う実感がようやく走った。 『ふむ。こ■は上手く“因果集束体”として出来上がった■のだな。これならば憑代として耐えられ■う。もう片方はどうだ?』 『そっ■も準備万端さ。まあ、あっちには想定外のファクターが付いてしまったか■ね。失敗する可能性は高いけど、そっちが失敗した■こっちを使う予定さ』 『ならば良いだ■う。我の復活は目と鼻の先だ』 そう言うと黒コートは、今度は完全にコート全てが光りの粒子となって消えていった。
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