75人が本棚に入れています
本棚に追加
レーヴェが呼ぶモノはただの悪あがきと判断する。
「リンク・リインフォース【繋がる援軍】起動! 彼の地の口約に従い、我を助けよ!来たれ、“白き守護者”!」
レーヴェの声に反応して魔法円が光り輝く。
空の魔法円から三本の光柱が降り、三人の人影を放出した。
白いマント姿が二人、もう一人は僧侶姿だ。
いきなり現れた三人は目を白黒させている。
見慣れない人間達に円城は眉を寄せた。
眉を寄せたのは円城だけでは無い。
呼び出された眼鏡をかけた白マントも同様だった。
「どう言う状況だレーヴェ・ブロイエシュテルン?! 説明をしろ」
「俺も説明希望~」
茶髪の白マントもけだる気に賛同する。
「お願いウォータル、アスラージュ! 今はとにかく時間が無いよ! とにか力を貸して!」
レーヴェの訴えに召喚された人物――ウォータルは不機嫌そうな顔をする。
「うわぁ、あの黒いマントだらけじゃないか!」
声を荒げた最後の一人、クロシードが恐怖の顔を浮かべる。
その三人を見てアフティは小刻みに身体を震わせて笑い出した。
「メルテシオンの王宮近衛■士団かい? そう言えばそんな雑魚もいたかな。そんな■ノが三人追加された程度で何が変わる?! やは■端役は端役だね」
道化師の言葉にウォータルとアスラージュのこめかみに青筋が浮かぶ。
最初のコメントを投稿しよう!