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「不死ならば、我が氷撃で封じるまでだ!」
次々に海面が凍って行く。
その凍った海面を滑るように黒コート三人が進む。
それに立ち向かうように騎馬が凍る大地に脚を乗せて走り出した。
戦いの始まる中、真上の大地に立つヘルメキアの破棄式の魔術が駆動する。
「悪いがさせねぇーよ!!」
背後から聞こえる声に、ヘルメキアは表情一つ変えずに振り向く。
その頬に拳が食い込んだ。
「おらぁああ!!」
裂帛の気合いと共に拳を振り向いたのは円城だ。
テレポートからの零距離攻撃。
魔法障壁は円城のバニシングナックルには無意味だ。
それを避けるも防ぐも叶わず、ヘルメキアは遥か先に吹き飛ぶと今度は海面に落ちて行った。
「悪ぃな。完全な不意打ちだが……人形ならかまわねぇーよな?」
自然落下しながらそう呟くと、眼下に見える戦闘を眺める。
王宮近衛騎士団は互角に戦っているが、やはり混成騎士部隊は旗色が悪い。
「やはり……ボロが出る前にケリを着けるしかねぇーな。頼むぜレーヴェ」
その声が聞こえたかのようにレーヴェは魔術式を完成させる。
「代えがたき弾頭を持って魔を穿て! バレリアル・ガルブェーユ【無双の魔弾】!」
轟音と共に、レーヴェの手から弾頭と化した鎌を撃ち出す。
光の弾丸となったそれは破滅的な威力があるように見えた。
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