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「お疲れっした」
丸一日、リハに費やした。
明日は細かい舞台装置の演出などの最終チェックが行われる。
このライブは初めて尽くしで、コラボも、曲提供もそうだが、なんとバックダンサーまで着くのだ。
ロックバンドでダンサー?
今はパフォーマーって言うらしい。
明日のリハで、そのパフォーマーが五人入るらしいんだが、大丈夫なのか?と不安になった。
その日のリハ。
俺の不安は最高潮に達した。
「よろしくお願いします!」
声を揃えて挨拶してる女の子たち。
どこかのアイドルか?
箱の中にいるので音でしか聞けない。
「えー、今回オーディションで決まったディアマイの専属パフォーマーです。よろしくお願いします」
プロデューサーが紹介してる。もう一度「お願いします!」と聞こえてきた。
チョット待て。
あれってしょうこが受かってたやつだよな?
まさか、二流ドラマとかB級C級映画じゃあるまいし…
なんか、居ても居なくても嫌だな。なんて複雑な気分。
いやいや、居たら困るって!
そんなときに曲が始まる。
俺は自分の中のスイッチを入れた。
―俺は歌人形、アンティークだー
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