Sweet 2

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『意地悪なあなたには負けない』俺、別に意地悪なんてしてないし。自分が仕事出来ない癖に、変なヤツ。 泣き虫かと思えば、気が強いし。泣きながら俺に喧嘩売ってんの? 俺は彼女の言葉に納得がいかないまま、缶コーヒーを一気に飲み干す。毎日飲んでいるコーヒー、昨日まで美味いと思っていたのに、彼女の煎れたコーヒーの味が、…忘れられない。 ――翌日、彼女は遅刻する事もなく、職場に現れた。梶木がパチパチと拍手する。 ていうか、何の拍手だよ。 ただ、出社しただけだろう。梶木がニヤニヤしながら、俺を見た。本当に嫌みなヤツ。
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